Hello there!
今回はちょっとした整備記録です。
この春より機会を伺っていた、MG (MGB GT)の前輪ディスクブレーキ&キャリパーの交換をようやく行いました。
作業手順は、キャリパーを外す、ディスクを外す、それぞれを新パーツへ交換、ブリーディングを行う・・・という至極簡単なものですが、やはり色んなドラマが潜んでおりました。固着ナットに悩まされたのがメインで、高級ケミカルを入手したものの、結局は叩き割ったりと・・・数日間、たったひとつのナットのことが頭から離れず悶々としました。笑
ブレーキパイプと、ホース部をジョイントするナットも見事に固着。パイプにダメージを与えてしまうと大事になってしまう危うさもあったり。
そういえば、新キャリパーは大丈夫かと、エアコンプレッサーがないので、動作チェックをハンドポンプと絶妙な指の押さえ加減で行ったり。
クラッチのマスター&スレイブシリンダーのオーバーホール時のエア抜きが大変すぎて、トラウマになっていましたが、ブリーディング自体はワンマンでスムーズに行うことが出来てホッとしました。
アップグレードキットなるものだったので、ブレーキホースはステンレスのメッシュ製が付属してきました。そのためラバーだった後輪用のホースも揃えて交換。ここのナットもやっぱり固着、力を入れるとステーごとジョイント部がもげる可能性もあり「もしやらかしたら・・・」という地味な難所がこちらもありましたが、無事に完了。こうして書くと2行で終わってしまいますが、この緊張感や、あれこれ考えている永遠にも思える時間の過ぎ方は、似た経験をされた方と分かち合えるはず。(大げさ?)
今年6月に、渡英した際にパーツをオーダー。合計17キロもあるディスクやキャリパーを何とか持ち帰ってきて、ようやく作業ができました。
ディスクに放熱のためのスリットが入っていますが、
相当酷使した状態でないと、さほど意味はないとのこと。
値段的にそれほどの差がなかったので、一応アップグレードにしてみました。
前作業者が、奥まった所にある割りピンを
えげつなく曲げこんでいたのでそれを取り外すのも一苦労。
これは新しいものを入れた図です。
この奥まったナットを外す工具のサイズを調べたり、取り寄せたり・・・
「ナットを外す」という一文にも地味に長い苦労が。笑
今回の整備に使った工具たち。
バイク・クルマ間の整備で工具を移動させる際に、
今後のリスト代わりに。
これはイギリス時代に撮ったので、もう3年ほど前でしょうか。
OHV、直列4気筒で元気に走ってくれる良き相棒です。
日本は税金・保険・車検の手間など、維持するのがイギリスよりも格段に大変ですが、
加速する際のフィーリングと、エキゾースト・ノートの心地良さに
やっぱり手放したくないな・・・といつも思わされてしまいます。
Thank you for visiting.
See you next time!