1.3.14

A piece of memory 2

前話のサマリー:
先輩のSR。その爆音にノックアウトされた少年Hは・・・

***

2話

そして、先輩に頼み込んで、その「SR」というヤマハのバイクは半年後に自分で所有する、最初の大きなバイクになった。売値は2万。確か、その先輩が買った値段の半額にしてくれた。スポークをはじめ、色んなところがさびさび、やれやれ。そのバイクをもし今見たら「2万だな」とつぶやくに違いない。笑 それぐらいぼろぼろだったから、古いバイクにも見えたのだ。笑

ふざけた金額だけど、その後につぎ込んだ額を考えると若気の至りという言葉がぴったりだ。そのバイクは、BSA Gold Star風にカスタムされていた。タンクにはBSA Gold Starのデカールが貼ってあった。少し後、そのバイクがイギリスのバイクであり、これはそのコピーだということを知った。そんな流れで、BSA Gold Starが憧れのバイクとなった。そう、そんな単純な話。だから絶対叶えてやろうと思った。

そのバイクに付いていたタンクはFRP製で、側面に小さな穴があいていた。5L以上給油して、サイドスタンドで停めると漏れた。笑 だからノーマルの、ペイントが剥離されたタンクを購入して、それはその頃からお世話になりだしたバイク屋さんで修理してもらった。普通のシルバーじゃ面白くないから、ということで少しブルーがかった色に勝手に決められた。笑 (ちなみに、このノーマルのタンクは、ほどなくして数回の転倒でボコボコになり、そのバイク屋さんによってえぐり加工を施してもらった。和書「Rockers & Cafe Racers」で掲載された走行写真にはこのタンクが載せてある。FRPタンクが丁度修理中だったのだ。ちなみに、このタンクは今も部屋においてある。)

ーーまだ続く 笑

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