12.3.14

A piece of memory 4

前話の続き:
BSAもどきに仕上げたタンクを友人に譲渡。そして10数年後・・・


4話

つい先日のこと。

断捨離のつもりで、色々と整理していると目に留まった一枚の写真。
そのBSAもどきのタンクを付けたSR。

今、部屋の一番目立つ所にBSA Gold Starのアルミタンクを大事に飾っている。イギリスを去る時、引っ越し資金の一部に変えてしまうかさんざん悩んだが、持って帰って来た。輸送の際にべっこり凹んでしまったらどうしよう、とずっと心配していたので荷物が到着した時は、いの一番に探しだして確認した。


写真と、このタンクを交互に眺めていると、ふとあのもどきタンクが無性に恋しくなってそわそわしてしまったので、その友人に連絡を取ってみた。

もう処分されていたら、その時はすっぱりと諦めよう、と思っていた。

しかし、彼はまだ所有してくれていた。

「いつかこんな日が来るかと思って、とっておいたよ」、という言葉が嬉しかった。


そして、大雪の影響で少し遅れたけれど、そのタンクが手元に戻って来た。ギフトのはちみつと共に。笑 送り状の内容物の部分にもそう書いてあった。

「タンク・はちみつ」

全く相容れないこの2つ。このような送り状を見ることはこの先恐らくないだろう。笑

断捨離中に、結局ものを増やしてしまうという真逆の行為。
でも、このタンクは切り捨ててはいけない大事なものだと思う。

SRに、「BSA」を貼付けた自分が、やはり小っ恥ずかしい。でも、それだけ好きだった。それだけ憧れたバイクだった。だから、何としても手に入れたかった。



その初心は大事にしたい。

これからは2つのタンクをセットで、眺めて行きたいと思う。

おわりーー

0 件のコメント:

コメントを投稿